FEATURE

2017/12/14

SPECIAL INTERVIEW
for ALPHA INDUSTRIES × NEXUSⅦ. × URBAN RESEARCH COLLABORATION

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今年はアーバンリサーチ20周年を記念し様々なコラボ商品が登場している。その中でも本格ミリタリーファンからも注目を集めているのが、スペシャルなトリプルコラボジャケットとしてリリースされたリバーシブルのフライトジャケット。デザインはミリタリーアイテムに造詣の深いネクサスセブン (NEXUSVII.)が手がけ、生産はミリタリーウエアを得意とするアルファ インダストリーズ (ALPHA INDUSTRIES)が担当。まさに夢のジャケットが仕上がった。

リリースを記念して、ネクサスセブンのデザイナー今野智弘氏とアーバンリサーチバイヤー佐藤祐輔氏に、このスペシャルなコラボについてお話を伺った。

text:aya saito

— まずは今回、このコラボレーションが誕生したきっかけを教えてください。

佐藤祐輔氏(以下 S):ネクサスセブンさんとはアーバンリサーチ セレクトブランドとしてお取引させていただいてもう5シーズンめになります。春夏にも20周年記念コラボとして河村康輔氏のケイトモスのシリーズをコラボさせていただきました。

今野智弘氏(以下 K):もうお付き合いは2年めくらいですよね。

S:今はセレクトショップの差別化が難しい中で、アーバンリサーチとしては今野さんの拘りが随所に散りばめられたコレクションが展開されているところに非常に魅力を感じています。今回ミリタリーアイテムのコラボを作りたいと思った時に、ミリタリーの分野に置いての優位性が、ネクサスセブンは秀でていることもありお願いさせていただきました。もともとアーバンリサーチもミリタリーやワークをキーワードに、それを綺麗に着こなすスタイルがあったことも、ネクサスセブンを取り扱う理由の一つです。

— 今野さんは非常にミリタリーに造詣が深い方ですが、“ミリタリー”とはどういう関わり方をしてきたのですか?

K:ブランドスタートして16年目なのですが、デザイナーとして最初はミリタリーという“軍モノマニア”が多いフィールドには迂闊に踏み入れられないと感じていて、強く“ミリタリー”を打ち出すのが正直怖かったんです。でもそうは思いつつも実際に自分で購入するものはミリタリーモノに寄っていたのもあって、まずは「アウトプットする前に、インプットの量を増やそう」と思いました。その後、少しずつミリタリーアイテムをリリースし、今に至っています。“ミリタリー”はきちんと提案していかないと嘘になるという懸念からそこに行き着くまでに何度もテストサンプルを作ったり、ミリタリーに詳しい方にも実際に何度もお話を伺ってきました。

— 今はメンズレディース問わず“ミリタリー的デザイン”は非常に身近になっていますが、今野さんから見たミリタリーの魅力とは?

K:そうですね、やはり本来のミリタリーアイテムとは人命を守るために何度も試作を繰り返してできたミルスペック(米国における軍用品の調達に使われる規格の総称)の“完成系の魅力”があると思います。またそれに至るまでの不完全さを持ち合わせたテストサンプルも面白いものができたりすることもあり、俯瞰で見ても他にはないジャンルがミリタリーだと思っています。

— 今回のコラボジャケットに、ミリタリーアイテムでもあまり聞き覚えのない「テストパイロットジャケット」を取り入れたのはなぜでしょう。

K:最初に、過去にアルファがやったことがあるモデルをやっても面白くないと思ったんです。ただ、はずし過ぎてもアルファの良さがでない部分があったので、アルファでも展開していない、今回の『テストパイロット』のジャケットに行き着きました。逆ハの字ジップが特徴のこのジャケット、実は個人的にも収集していて、これで一度表現してみたいなと思っていたんです。

S:コラボ商品を作るにあたって「フライトジャケット」で何か面白いことをしたい、というテーマがあったんです。今回今野さんから“テストパイロットジャケット”というものを初めて見せていただいて。こういうジャケットがあるんだ!という感想でした。今“コラボ”アイテムがたくさんある中で、やっぱりお客さんが「見たことのない、驚きがあるもの」を出していくのも大事なことだと思っています。自分でも「これなんですか?」という驚きがあり、色々ジャケットにまつわるお話を聞くうちにこれは「刺さる」んじゃないかと思いました。今までにない切り口、新鮮なデザインになったと思います。

K:せっかくのコラボレーションアイテムなのでアーバンリサーチのカスタマー以外にも満足してもらいたいというのもありました。でもミリタリーマニアを含め全員が満足するものは“ファッション”から外れてしまったりします。今回はUSAスペックを忠実に再現しながらもファッションのフィールドにもはまるようなアップデート、デザインを心がけました。袖を通しやすい形をベースに、僕なりに資料も揃えて。本格ミリタリー好きの方が見ても「アレンジ加えてこれになったんだね」という観点から見てただけるのではと思っています。

S:3社コラボってお互いの強みや、出したい部分が色々あったりしてなかなか難しいことが多いのですが、今回はアルファもネクサスセブンもアーバンリサーチもすごくやりたいことが一致してスムーズに進みましたね。

K:やりたいことをいろいろ聞いていただけました(笑)。アルファさんともいつかやりたかったのでありがたかったです。

— 今回はミリタリーアイテムの代表的カラーでもあるオリーブ×オレンジとブラック×ホワイトという2色をリリースされました。特にブラック×ホワイトというのはなかなかない組み合わせですよね。

K:実際のテストパイロットジャケットは微妙なブルー系などの色が多くて、少し(ファッション的には)着にくいところがあります。それと今まで黒のテストパイロットジャケットを見たことがなかったので、今回は黒で作ってみようと。MA-1の白面は、汚れにくいコットンツイルを採用しています。自分でも白のMA-1を持っているのですが、やはりリブなどが汚れやすいということもあり、少しフィフティーズっぽくもありますが、白のコットンツイルボディに黒リブという組み合わせにしました。古着屋でよく見る寄せ書きが書かれたミリタリージャケットのようにコットンツイル面はカスタムペイントなんかしても面白いかもと思っています。ファッション的にも黒はネオンカラーのパーカなどを合わせても冒険しすぎず抑えてくれるし、白はツヤがないコットンツイルなのでハレーションをそこまで起こさない。落ちついた感じに仕上がっています。

— 今年着こなすなら、どのようなスタイリングがオススメですか?

S:今回のUSAスペックをベースに太めのウエストリブや袖リブ、そして丸みのある形に仕上げてあります。まさにルーズシルエットが主流の今の時代に取り入れやすいデザインですよね。今季はワイドパンツなどを合わせる方が多いですが、505などの細身シルエットパンツに合わせてもジャケットのボリューム感が出ていいかも。

K:どういうバランスでも合うシルエットだと思います。40代の自分は“90年代リバイバル”は2周目になりますが、最初のブーム当時(中学生時代)はどんなファッションジャンルの人もMA-1を着ていましたね。当時のようにパーカの上にガバっと着こなすスタイリングなどは、40代の人には馴染み深いし、また若い方にも挑戦しやすいと思います。
ミリタリー好きな方はみんな愛着のあるMA-1型のジャケットを持っているかと思いますが、今回のアイテムが、それを超えるものになるといいな。と思っています。

 

ALPHA INDUSTRIES × NEXUSⅦ. × URBAN RESEARCH

商品番号:
ブラック TA1281-8001UM77
オリーブ TA1281-8003UM77
価格:¥33,000 (税8% ¥35,640)
サイズ:S / M / L / XL

ONLINE STORE (OLIVE)

ONLINE STORE (BLACK)

【発売日】
ブラック
実店舗:11月9日(木)
アーバンリサーチオンラインストア:11月10日(金) 12:00

オリーブ
実店舗:12月9日(土)
アーバンリサーチオンラインストア:12月8日(金) 12:00

【販売店舗】
アーバンリサーチオンラインストア
アーバンリサーチ 各店 (メンズ取り扱い店舗のみ)
アーバンリサーチiD ルミネエスト新宿店
アーバンリサーチストア ルクア大阪店心斎橋店

今回のコラボジャケットの最大の特徴は、2種類のフライトジャケットのリバーシブルアイテムであること。片面はミリタリーアイテムの中でもあまりお目にかかれない“テストパイロットジャケット”、そしてもう片面はご存知“MA-1”を採用。ちなみにテストパイロットとは新型や改造型の航空機で特定の操縦を行うパイロットのこと。航空工学についての知識はもちろん、分析技術と正確な飛行技術が求められる花形の航空士である。今回はアメリカ航空会社ロッキード社のヴィンテージのテストパイロットジャケットをモデルベースに、その機能とファッションとしてのデザイン性を兼ね備えたデザインに仕上がっている。

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